SPBS TORANOMONでは、全米で地産地消を広げ、世界中の料理人と教育者に影響を与え続けている“オーガニックの母”、アリス・ウォータースさんの新著『スローフード宣言 食べることは生きること』発刊を記念し、トークイベントを開催します。
地産地消、有機栽培、食の安全、ファーマーズ・マーケット、食育など、今や食のトレンドとなった重要なコンセプトを半世紀前から実践し、「スローフード革命」「おいしい革命」として世界中にムーブメントを起こしてきたアリス・ウォータースさん。本著はその活動の集大成となる本です。
ゲストは、アリス・ウォータースさんがオーナーを務めるレストラン「Chez Panisse(シェ・パニース)」で経験を積み、東京・原宿を拠点に、多岐に渡る食体験を提供し続けている「eatrip(イートリップ)」主宰・野村友里さん。そして、在来野菜を通してサステナブルな食の形を目指し、長崎・雲仙に移住して新しい経済圏を育む「BEARD(ビアード)」主宰・原川慎一郎さんをお迎えします。
※原川さんは長崎・雲仙からオンラインでの参加となります。
モデレーターには、『スローフード宣言』の翻訳を手掛け、アリス・ウォータースさんの提唱する「エディブル教育」を実践されている小野寺愛さんをお迎えし、本著の制作時のエピソードともに、自身の活動についてお話ししていただきます。
アリス・ウォータースさんの半世紀にわたる活動を振り返るとともに、「今こそシンプルであるということ」をテーマに、サステナブルな「食」の取り組みを都市とローカールで実践されているお二人に、さまざまな角度からお話を伺います。「食」や「食」にまつわるさまざまなトピックに関心がある方など、たくさんの方のご参加をお待ちしております。
<ゲスト>
野村 友里(のむら・ゆり)さん
eatrip主宰/料理人
長年おもてなし教室を開いていた母の影響で料理の道へ。ケータリングフードの演出や料理教室、雑誌での連載やラジオ出演などに留まらず、イベント企画・プロデュース・キュレーションなど、食の可能性を多岐に渡って表現している。2012年に「restaurant eatrip」 (原宿)を、2019年11月に「eatrip soil」(表参道) をオープン。生産者、野生、旬を尊重し、料理を通じて食のもつ力、豊かさ、美味しさを伝えられたら、と活動を続ける。著書に「eatlip gift」「春夏秋冬おいしい手帖」「会いたくて、食べたくて 私が信頼する101の美味しさとその生産者たち」(共にマガジンハウス)「Tokyo eatrip」(講談社)「TASTY OF LIFE」(青幻舎)など。
原川 慎一郎(はらかわ・しんいちろう)さん
レストランBEARDオーナーシェフ
長崎県雲仙市小浜町のレストラン「BEARD」を拠点とし、「食」を通して「sustainable (持続可能)な社会づくり」の普及を目的として、日本国内の生産者巡り、レストラン経営やメニューの監修、食にまつわるイベントや地域づくりなどに携わる。
東京都内、フランスのレストラン勤務を経て、2012年 目黒にレストラン「BEARD」をオープンし、同年よりChez Panisseへ毎年研修に通い、有機農業と食を通したサステイナビリティについて知識を深め、日本全国のオーガニックファームの開拓に勤める。2017年にはChez Panisseの元総料理長ジェローム・ワーグと共に神田にオーガニックレストラン「the Blind Donkey」をオープンし、日本のレストランにおけるオーガニックやサスティナビリティの重要性を提唱。
2020年12月、長崎県雲仙市で40年以上種をあやしながら有機農法で在来種野菜を栽培している農家・岩崎政利さんに感銘を受け、その大切さを伝えるべく拠点を東京から雲仙市に移し、レストラン「BEARD」をオープン。
<モデレーター>
小野寺 愛(おのでら・あい)さん
国際交流NGOピースボートに16年間勤務し、世界中を旅する中で「グローバルな課題の答えはローカルにある」という答えを得て、一般社団法人そっかを共同設立。海と森を園庭とする保育施設「うみのこ」や小学生放課後の自然学校「黒門とびうおクラブ」にて、アリス・ウォータースさんの提唱する「エディブル教育」を実践中。2018年、アリス来日の際に通訳を担当。日本スローフード協会三浦半島支部代表、エディブルスクールヤード・ジャパンのアンバサダー。
<書籍について>
『スローフード宣言 食べることは生きること』
アリス・ウォータース 著 小野寺愛 訳
定価:1,980円(税込)
発行:海士の風
発売:英治出版
<著者について>
アリス・ウォータース|Alice Waters
アメリカで最も予約が取れないと言われるレストラン「Chez Panisse(シェ・パニース)」のオーナーであり、世界中にスローフードを普及させ、「おいしい革命」を引き起こした料理人。1971年にカリフォルニア州バークレーでレストランを開業。ライフワークの一つとなっている「エディブル・スクールヤード(食育菜園)」は、学校の校庭に生徒がともに育て、ともに調理し、ともに食べるという体験を通して、生命(いのち)のつながりを学び、人間としての成長を促す教育活動として「エディブル教育」に発展し、日本にも広がっている。
<開催概要>
■日時:2022年11月24日(木)19:00〜20:30 ※受付:18:45~
■会場:ARCH CAFÉ & BAR(東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー4F)/オンライン
■参加方法:
①会場参加 ¥2,200(税込/1ドリンク付)
②オンライン参加(視聴のみ) ¥1,650(税込)
③オンライン参加(書籍『スローフード宣言』付):¥3,410(税込/送料込)
*イベント終了翌日から1週間限定のアーカイブ配信がございます。
■ 主催:SPBS TORANOMON
■ 協力:海士の風/英治出版/ARCH CAFÉ & BAR
申し込み方法などの詳細はイベント公式サイトをご覧ください。